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鉄道さんというより、きっと西武帝国の日々。
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タイトル間違ってないですよー。
長野くんと東北さんです。秋田さんもいますよー。



「とうーほく!何してんの」
テーブルの前に頬杖ついて何やら考え込んでいる東北に、秋田が背後から近付いた。
その前には蓋の開いたチョコレートの箱。
丸いチョコレートが三列二段の計六個。
「チョコレート!?もらったの!?東北が!?」
秋田が驚いた声を上げる。
「ああ」
東北は短く応じる。
「へぇー、隅に置けないねぇ、東北も!」
しげしげと眺めていた秋田はちょっと東北の顔を見て。
「一個もらっていい?」
言うが早いか、端の一個を取って口の中に放り込んだ。
「あ」
「ひどいです!」
「へっ?」
東北が何か言いかけたのと、子供の甲高い声が聞こえたのは同時だった。
もごもごと頬にチョコレートを入れたままの秋田が振り返ると。
ふわふわの栗毛の子供が。
顔を真っ赤にして怒っていた。
「東北先輩も秋田先輩もひどいです!」
そう言って、くるりと背を向けて。
ばたばたと走って行ってしまった。
「……ねぇ」
ごくんと口の中のチョコレートを飲み込んだ秋田が。
「これって、もしかして」
「ああ」
「……長野が?」
「ああ」
頷く東北に秋田は怪訝そうに首を傾げた。
「僕、もらってないよ?東北だけ?」
「知らん」
と答える東北の横顔は何処か思案げ。
「……心当たりあるんじゃないの?」
「いや……」
そう言ったきり、黙ってしまう。
「東北?」
「…………」
しばらくして東北は手を出し。
チョコレートを一つ口に放り込んだ。
「……そんなに甘いものではないな」
そう呟いて、蓋をした。
「東北……ごめん」
「何を謝る?」
「いや、それはその……先に食べちゃったし」
「俺が言っておく」
「え?」
東北は立ち上がるとチョコレートの箱を大事そうに手に取った。
そのまま部屋を出ようとする東北に。
「そんな大事なら、食べられないようにしてよね!」
秋田の声に。
東北は振り返らずに右手を上げるだけで応じた。
「…………」
残された秋田は。
「あーっ!一個じゃあ足りないよ!僕も買ってこよっと」
足取りも軽く、東北とは違う方向へと向かっていった。


北陸×秋田が読みたいとついったでつぶやいてた結果がこれです。
長野時代から東北上官が好きだといいなぁ。
みんな好きだけど、東北上官にだけ「恋」とかさ。きゃあきゃあ。
しかし、上官はみんな書き慣れてないので、がくがくするぅ。
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