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鉄道さんというより、きっと西武帝国の日々。
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↓うつたか。


部屋に入ると、お互い何も言わぬまま上着を脱いだ。そして、もつれ合うようにベッドに転がり込んだ。
宇都宮は組み敷いた高崎のシャツのボタンを外しながら、ふと思い付いたようにその首筋に顔を埋めた。
「何?」
髪の毛の擦れる感触がくすぐったい。
宇都宮は、すん、と鼻を鳴らした。
「高崎の匂いがする」
「それって汗臭いってことか?しょうがないだろ。まだ風呂入ってねぇし」
「え?風呂場でヤりたいの?」
「誰もそんなこと言ってねぇ!」
顔を真っ赤にした高崎の顔を満足げに見遣る。
「たまには違う場所でするのもいいじゃない?」
頭を上げると、シャツのボタンを外す作業に戻る。
高崎も下から腕を伸ばして、宇都宮のシャツのボタンに手をかける。
「よくない!俺はここで充分だっての」
「それって凄い殺し文句……」
再度宇都宮が高崎の肩に顔を伏せる。
その肩が震えていて、高崎はどうしようかと浮いた手をさまよわせる。
やがて、くすくすと笑い声が聞こえて、高崎は宇都宮の肩をぐいと押した。
「何笑ってんだよ!」
「……ちょっとツボに入った……」
笑う宇都宮に、高崎は顔を背ける。
「そんなに笑うとこかよ」
不機嫌そうに尖らせた唇に、宇都宮は軽くキスした。
「…………」
「ねぇ、高崎」
「何だよ」
「シャツ破ってもいい?」
「はあ?」
唐突な問いかけに、高崎は呆れたように口を開けた。
「何で?……て、ちょっと待て!」
襟を掴んだ手に手をかける。
「何で破く必要があんだよ!」
「たまには無理矢理っていうのも燃えない?」
「そんなシュミないっつーの!」
「だから、いいんじゃない」
宇都宮が嘯くのに、高崎は眉間に思いきり皺を寄せた。
「だから、じゃねぇっての」


グッコミで出すはずだった話なのですが、この先をどうまとめる気だったか、サッパリ思い出せません。
これって、生殺し?

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